より多様な価値観・考え方で生きられる社会を目指して事業展開している、モザイクワーク。前回は、どんな考えのもとで採用のプランニングを行なっているのか、会社としてのスタンスをお伝えしました。

ところでそもそも、当社代表の杉浦はなぜ、企業の人事部を辞してみずから会社を立ち上げることになったのか。数々の企業で人事担当を歴任してきた髙橋は、なぜモザイクワークに参画したのか……? 今回は2人がこれまで歩んできた道をたどりながら、いまのモザイクワークが生まれた背景に迫ります。

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インタビュー 01:
究極にシンプルな設計の採用プラン。「たった一つのゴール」は、すべてお客様の中にある

人事の立場から組織を変える。同じミッションに挑んでいた2人

2人がはじめて出会った2012年、杉浦は三幸製菓の人事担当、髙橋は100年続く繊維の総合商社に入社し、人事の仕事をはじめたばかりでした。

「まだ、僕が人事の仕事に携わるようになって3、4年の頃。ベースとなるスキルがないまま仕事していたので、とにかく外部のセミナーや勉強会に出て、いろいろな人に声をかけていました。その流れの中で出会ったのが、杉浦さんで。

僕自身がレガシーな企業を中から変えていこうとしている真っ只中だったので、三幸製菓の杉浦さんにはぜひお話を聞いておかなければいけない!と思っていたんですよね」(髙橋)

「勉強会に行っても、僕はあまり自分から積極的にコミュニケーションを取らないタイプなんですけど(笑) 実さん(髙橋)とは唯一といっていいくらい、不思議と話が合ったんです」(杉浦)

歴史ある企業で、組織を変えようとするのは本当に難しいこと。

しかし、2人ともその難題とがっぷり4つで向き合っている——お互いにシンパシーを感じた2人の縁は、ここから強いつながりを見せていくことになります。

株式会社モザイクワーク 取締役COO 髙橋 実

「モザイクのような働き方」が当たり前になる時代に

2人の出会いから3年後、杉浦は15年にわたって勤めてきた三幸製菓を退社。その後、採用プランナーとして、個人での活動をスタートさせました。しかしすぐに、一人で仕事に取り組むことの限界を感じるようになります。

たった一人で企業からの依頼を請け負い、採用のプランニングをしていく。この体制では自ずと、関わることができる企業の数は限られてしまうからです。

杉浦には、実現したいと思っている世界観がありました。

「これからを生きる人たちは、特定の仕事や会社に所属するのではなく、もっとさまざまな要素を組み合わせたモザイクのような働き方が普通になると思っていて。ただ個人の価値観が変わりつつあっても、社会に受け皿となる環境が整っているかというと、決してそうではないんですよね」(杉浦)

一人ひとりが望んだ生き方ができて、すべての人がしっかり活躍できる社会を作りたい。そのために何が必要か考えたとき、たどりついたのが「まずは企業の採用を変える」という選択肢でした。

現状、世の中の90%近い人たちは組織に属して働いています。採用は、まさにその入り口となる部分。この「個人と社会をつなぐ接点」を変革していけば、自分が考える世界観に近づくことができるのではないか?

こうして2016年4月、杉浦はモザイクワークを設立することになったのです。

株式会社モザイクワーク 代表取締役社長 杉浦 二郎

企業の人事担当ではなく、ビジネスをイチから作っていく

杉浦が会社を設立するにあたり、事前に相談した一人が、ほかでもない髙橋でした。そして髙橋もまた、2017年当時に勤めていた企業を退職するにあたって、杉浦と今後について話をしていました。

「またどこかの企業の人事として働く道もあったのですが、なんだか物足りなさもあって。そんな話をしていたら、自然な流れで『じゃあ一緒にやるか』という話になったんですよね。全然、そんなこと考えてもいなかったんですけど(笑)」(髙橋)

特定の会社に所属し、人事としてその企業に尽くす。それはもうお互いにやり切った。2人にはそんな感覚がありました。

「僕の中でも、実さんが独立して、自分の会社を立ち上げるようなイメージは持てなかったんですよね。きっと、本人もあまり望んでいないだろうな、と。

僕がイチからビジネスを作っていくとして、実さんはそれを固めていくようなタイプの思考なんじゃないかなと思ったんです」(杉浦)

それから半年という時間をかけて、2人はお互いの価値観や考え方をすべてオープンにし、話し合いを重ねました。ともに一つの会社を経営していくチームとして、それが一番大事なことだと考えていたからです。

「僕たちのようなスタートアップの経営チームは、スキルよりも心的なつながりの方が圧倒的に大事なんですよね。いかに、信頼のおける人と関係を結べるか。だからこそ、実さんとはかなり丁寧に話し合いを繰り返しました」(杉浦)

当初は、自分自身が実務面で手を動かしてしまいがちだった杉浦でしたが、髙橋が経営チームに加わったことで、お互いの役割分担ができあがってきました。

「今はもう、あうんの呼吸でものごとを進めることができていると思います。僕は杉浦さんの考えていることを、他のメンバーや顧客に対して話せばいいだけ。そのくらいの距離感にはなっていると思いますね」(髙橋)

イメージ

社会を変えていくという大きなビジョンをしっかり伝えつつ、足元の事業を着実に固めていく。杉浦と髙橋、2人の関係性と役割分担ができたことによって、モザイクワークは会社として一歩、次のフェーズに足を踏み入れることになりました。

>つづく

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