24卒スタート。すでに内定率が52.9%の現状から見えること

内定率52.9%(2024年4月1日時点)

24卒の内定率が4月1日時点で、52.9%と前年同期より6.4%増加、前々年同期では14.7%増加しました。また、内定を得た企業の約7割がインターンシップ参加企業から内定を得ています。そのうち、就活を終了した学生は、3月1日時点は7.4%だったのが、4月1日時点では16.4%と1割強と増加しています(4月6日ディスコ発表)。

このことから、学生が選考を受ける企業がインターンシップ参加企業であることや、選考の早期化の傾向が年々、強まっていると言えます。そのため、3月1日広報活動解禁前にどのように学生と早期に接点を持つかが重要になっています。

人事担当者を悩ませる3つの側面とその結果

①24卒学生の動き

24卒と23卒の学生の動き方を比べると、大きな変化がありました。具体的には夏インターンシップへの参加率とその後の活動範囲の広げ方です。例えば、インターンシップ参加学生の7割が夏に初めて参加をしています。その後の選考ステップでは、インターンシップに参加した企業に絞って活動する傾向が強くなっています。

23卒の学生と比較すると、活動範囲・量ともに局所的な活動となっており、極端に言うと、24学生は「1社選考」が増えています。

②競合他社の動き

採用競合他社の動きも激しくなっています。企業の採用意欲が高まり、年々、求人数が増えています。採用社数・求人数が増え、少子化で学生数が減少しており、ますます売り手市場の色彩が強まっています。そのため、23卒と同じ活動をしていても、学生の集客が前年比6~7割程度という企業が多くなっています。

また、インターンシップに注力する企業が増え、コンテンツの差別化が難しくなっており、これまで通りのコンテンツでは集客するのが困難になっています。

③人事担当者のマンパワー不足

コロナ禍、少子高齢化、働き方改革、同一労働同一賃金など私たちを取り巻く環境変化が激しく、採用業務はもちろん、エンゲージメント向上を狙った人材定着施策、DX推進など人事の様々な業務において変化が求められ、業務量が増加しています。

人事担当者は、このような業務の質の変化・量の増加と、マンパワーのバランスが取れない中、業務推進を求められています。
優先順位をつけて取り組もうとしますが、人材確保には採用、定着など人事機能のすべての要素が関連するため、結果的に同時進行となり、人事担当者のマンパワー不足が発生しています。

自社のリソースは使い切っている..つもり

企業の採用意欲が高まっている中、競合他社との差別化を図るために、私たち人事担当者は奮闘していますが、24卒活動は描いたようには進みません。

私たち人事担当者はアイデアをふり絞り、自社のリソースをフル活用しています。しかし、マンパワー不足から前年の採用活動を踏襲するなど、私たちができることに取り組んでしまいがちです。その結果、どの会社も同じような採用活動となり、思い描いているような結果は得られません。その中で順調に成果をあげている企業は、学生視点に寄り添った活動を実施しています。

まだ人事担当者が気づいていない自社のリソースを使った活動ができるかが、これからの採用活動に必要となっています。現在のような環境変化が激しい中、人事担当者だけでこの時代を乗り切ろうとするのは困難です。

自社にマッチした採用サービスを見極める目をもつ

ナビサイト以外の採用サービス

採用環境が厳しくなる中、採用サービスにも変化が起きています。例えば、新卒媒体はマイナビ、リクナビの2強が当り前でしたが、22卒の頃からダイレクトリクルーティングが注目され、Offer Boxやキミスカなどを利用する企業は年々増えています。

私たち人事担当者は、これまでの常識にとらわれず、新しい採用サービスにも目を向け、効果的な活動ができるかが成功の重要なカギの1つとなっています。新しいサービスを知るために、無料オンラインセミナーや代理店を活用して新しい情報を収集することも有効です。
学生や環境の変化、競合他社より優位に採用活動を進めていくための1つの方法としてご参考としてください。

新卒に特化した国内人材サービスは250種以上

弊社の2022年1月調べでは、新卒就活(採用)サービスは、

・ナビサイト:学生が、様々な企業を探すことができるWEBサイト。
・逆求人(ダイレクトリクルーティング):企業が、学生に選考等のオファー送ってくれるサービス。
・企業紹介:担当者が対面で就活の相談、合わせてその学生に合った最適な企業を紹介してもらえるサービス。
・マッチングイベント:学生が企業とマッチングできる少人数制のイベント。
・企業説明会:学生向けの企業説明会。個別に開催される場合、合同説明会として一度に多くの企業を聞けるものがある。

など、その数は250種を超えます。

【2023/04/24セミナー】自社にあった採用媒体の見極め方

上記早期化の一つの解決策であり、23卒、24卒ひいては25卒でご相談が多い
「自社にあった採用媒体の見極め方」のセミナーを下記日程で実施いたします。

今回は弊社 新潟オフィスにて限定3社で対面開催です。
セミナーではありますが、参加企業様の実際のお困りごとや疑問などにお答えしながら進行いたしますので、
貴社の新卒採用に関する課題整理や24卒のさらなる展開、また25卒の検討する機会として、ぜひご活用ください。

  • テ ー マ )自社にあった採用媒体の見極め方
  • 日  時)2023年4月24日(月)14:30~15:30
  • 開催方法)対面リアル開催(オフライン)
  • 場  所)株式会社モザイクワーク 新潟オフィス
         新潟市中央区南笹口1-1-50 アテンドビル3階
  • 対  象)新潟県内企業 ※同業者様の参加はご遠慮ください
  • 講  師)平松 しのぶ
  • 参 加 費 )無料
  • 募集定員)限定3社