株式会社モザイクワーク 新潟オフィス(新潟市中央区、代表取締役社長:杉浦二郎)は、2026年3月卒業の就職活動が終了した新潟出身・在学の学生を対象に、就職活動に関する調査を実施した(調査期間:2026年1月〜2月、有効回答数:213人)。
1.エントリー社数は「1〜3社」が46%に上昇、全体の8割が10社以内のエントリー
新潟県の学生の就職活動は、これまでに引き続き、量より質を重視する傾向が表れている。約8割の学生が10社以下に絞ってエントリーを行い、企業を慎重に選択していることが明らかになった。昨年よりも、就職活動が早期化しており、企業にとって情報サイトの継続的な更新など、年間を通した採用活動の重要性が高まっている。
2.企業選びのポイントで「これまで学んだことの関心」が増加
就職活動の中で、最も重視する項目として、前年比6ポイント増で「これまで学んだことを活かせる仕事内容」(35%)が最も高い割合で、次いで「職場の雰囲気」(16%)が挙げられた。
また、上位3項目まで対象を広げた場合には、「職場の所在地」「福利厚生」などの働きやすさや生活しやすさへの関心が大きく上昇した。一方で、「新潟県内の企業」「会社のイメージ」といった会社のブランドや印象に関する項目は相対的に優先度が低下しており、学生の価値観の変化が表れている。企業には、従来の企業PR項目に加え、「社員の1日の過ごし方」のように、働いている様子が具体的にイメージできるような工夫が求められている。
3.内定者には柔軟なフォロー頻度と研修形式が求められる
内定者フォローについては、月1回程度の定期的なコミュニケーションが最も支持されている(22%)ものの、他の頻度の回答にも分散され、内定を提示した学生からヒアリングするなど柔軟なフォローが求められている。
また、内定者研修については、対面・オンラインのバランスの取れた研修形式が望まれており、特に双方向的なコミュニケーションを重視する傾向が顕著に表れている。対面研修(70%)だけでなく、eラーニング(59%)やオンライン研修(44%)など、WEBを活用した研修形式を望む学生も一定数存在している。
■問い合わせ先
株式会社モザイクワーク https://mosaicwork.co.jp/
(新潟本社)新潟県新潟市中央区南笹口一丁目1-50 アテンドビル3階
担当:野栗(r.nogurii@mosaicwork.co.jp)
■調査概要
調査対象:2026年3月卒業の新潟出身・在学の学生/回答者数:213人
調査方法:インターネットによるアンケート/調査期間:2026年1月~2月
※レポート内の数値は、四捨五入しているため合計が100%とならない場合がある。
新潟の就活生の就職活動量
〈エントリーした企業数(単数回答)〉

エントリーした企業数に関して継続して調査したところ、年々エントリー数が少ない学生が増えている結果となった。エントリー数が1〜3社の学生が46%、エントリー企業数が10社以下の学生が約80%を占めるなど、選考を受ける企業を厳選して、就職活動を進めていることがわかった。
企業は学生からのエントリー・応募を得るために、学生が求めている情報を積極的に発信する施策が必要となっている。
〈最初に就職活動に関するイベントに参加した時期(単数回答)〉

25卒と比較して、26卒では卒業前年次の6月に就職活動に関するイベントに参加している割合が増えていることから、就職活動を始めた時期が1ヶ月程度前倒し(早期化)となっている。25卒の累計では、卒業前年次6月時点で16%、9月時点で41%だったが、26卒の累計では、卒業前年次6月までに26%、9月までに40%の学生は就職活動をスタートしている。
一方で、25卒に比べ、動き出しが早い学生と、比較的動き出しが遅い3月に回答している学生がそれぞれ増加していることから、活動時期が二極化しつつある傾向がみられる。新卒採用を進めるために、早期化に対応するだけではなく、通年的な採用計画が必要になりつつある。
〈最初に「面接」を受けた時期、「内定」を獲得した時期、「就活終了」した時期(単数回答)〉

・面接について 1月より前の割合が最も多く、2月に一旦下がるものの、5月までにかけて緩やかに上昇している。
・内定獲得について 2月に獲得する学生が増加し始め、5月がピークとなる(16%)。
・就活終了について 2月から徐々に終了し始め、5月がピークとなる(18%)。

25卒のデータでは、3月〜5月に初回面接の割合で山ができていたが、26卒の集計は1月より前の時点で前年より6ポイント増えピークとなった。2月以降は緩やかに増えていくものの、5月以降は低下していることから、早期化の一端が見える。

26卒の集計では、内定獲得の時期が、5月が最も多い割合となった(16%)。25卒が6月にピークを迎えていることから、1か月ほどピークの時期が前倒しになり、初回面接の時期を含め、早期化による影響が考えられる。
また、累計の数でも、1月より前の時点で獲得者数に開きがあることがわかる。25卒は、6月の時点で55%に到達していたが、26卒は5月時点で58%が内定を獲得しており、早期化の傾向が顕著に表れている。

25卒と同じく、26卒は、内定獲得のピークの後にも就職活動を続ける学生が多い傾向がある。また、1月より前に内定獲得をしている学生が必ずしも就活を終了していないことから、企業にとって既に内定を提示した学生に対するフォロー活動の重要性が年々増している。
累計では、25卒の7月時点で49%が就活を終了していたが、26卒は7月時点で73%が就活を終了しており、内定獲得のタイミングが早まったことにより、学生が就活を終えるタイミングも早まったことが考えられる。
全体的に、早期化の傾向が顕著になる一方で、8月以降から初回面接や内定獲得の割合が緩やかに増えていることから、1月より以前から動き出す早期グループ、3月以降に初回面接などがある例年グループ、8月以降に内定を獲得する後発グループの3つに分類されることが考えられる。
〈実施日数別のインターンシップ等への参加経験率と1人当たりの平均参加社数(複数回答)〉

1日で完結するインターンシップ等のプログラムに参加する学生が最も多く83%おり、1人当たり1日以内のプログラムでは、平均3.8社に参加している。一方、2〜4日間型(0.8社)、5日以上(0.5社)は例年通り比較的少ないことがわかった。昨年と比較すると2〜4日間型のプログラムに参加している学生が若干増加していることがわかった。
また、いずれかの日程のインターンシップ等に参加した学生は全体の90%おり、全国の学生を対象としたインターンシップや仕事体験に参加した割合と比較し、インターンシップへよく参加している傾向がある。エントリーする企業数が少ない学生が増えている傾向も踏まえ、ほとんどの学生がインターンシップへ参加し、そこで得た経験や情報から厳選して企業にエントリーしている結果となった。
〈インターンシップ等参加企業の本選考に応募した理由(複数回答)〉

インターンシップ参加企業への本選考応募理由として、「プログラムへの参加を通じて志望度が高まった」が62%と最も多く、次いで「早期選考だった」が35%となっている。これは、もともと就職先として志望していることも含め、インターンシップでより企業理解を深めたことや、選考時期の早さをインターンで確認することが志望度を高める要因となっていることを示している。
〈就職活動に関する情報の入手先(複数回答)〉

「就職情報サイト」を利用して情報収集を行う学生が最も多く80%、次に「各企業のホームページ(採用サイト)」が利用され(48%)、就職イベント(33%)がこれらに続いた。昨年度の集計と同じ順位であるものの、どの項目でも割合が減っており、学生は就活に参考する情報源を厳選していることがわかった。
どの項目でも割合が減っている傾向があるが、「就職情報サイト」は依然として高い回答があることから、就職情報サイトの情報が充実していることで、補足として他のWebサイトや情報源を見る必要がなくなったことが考えられる。企業にとっては情報サイトへの掲載と、掲載情報を充実させる広報活動の重要性が増していると考えられる。
なお、25卒の調査では一人当たり平均4つを情報の入手先と挙げていたが、26卒では、一人当たり平均3つの回答があり、利用している媒体・ツールが厳選されていることが窺える。
〈情報の入手先(1人当たりの回答件数)〉

〈内定獲得社数(単数回答)〉

26卒で内定を獲得した学生の割合は、1社の内定で就職活動を終えた割合が51%、複数内定を獲得した学生が49%となった。22卒からの傾向としては、1社のみ内定者が徐々に減少し(22卒の61%から26卒では51%に減少)、2社から内定を得る学生が年々増えている。つまり、複数企業の内定を有している学生が増えており、内定辞退を避けるためのフォローなどの重要性が年々増している。
また、エントリーする企業数が少ない学生が増えていることも踏まえ、エントリー自体は少ないものの、内定を獲得するというパフォーマンスを落としていないことから、情報収集や選考に関して無駄を省いた質を重視した就職活動をしていることがわかる。
〈就職先を探す際に1番重視した項目(単数回答)〉

昨年に引き続き「これまで学んだことを活かせる仕事内容」が最も重視されており、昨年度の集計を上回る35%であった。次に「職場の雰囲気」と回答した学生が16%と2番目に高く、3番目に「安定性」が8%と昨年度の6%から増加している。「新潟県内の企業」が若干割合を下げ、「給料」は7%とほぼ横ばいで推移している。
〈就職先を探す際に重視した項目(上位3項目)〉

なお、「重視している項目(上位3項目)」まで広げると、下記項目の順位が上昇した。
- 職場の所在地 5位→4位
- 安定性 8位→5位
- 会社の規模 11位→9位
これらの項目は、最も重視されている項目ではないが、比較的注目している学生が多い項目と言える。
企業は採用ホームページや説明会の場で、自社で働くことの魅力や強みだけではなく、学生に対して「学んだことを活かせる点」や「職場の雰囲気」に留まらず、「職場がどこにあるのか」や「業績の安定性」に関する情報発信の重要性が増してきている。
一方で、「重視している項目(上位3項目)」において、以下の項目の順位が下がった。
- 福利厚生や支援制度 4位→6位
- 新潟県内の企業 6位→7位
- 労働時間 9位→10位
自身の就職活動に関する考え・今後の意向
〈就職先企業に対する満足度(単数回答)〉

就職先企業に対して「とても満足している」「満足している」の合計は92%と非常に高い水準となり、「どちらでもない」がやや増えているものの、「不満」「とても不満」の割合が減少している。
満足度が高い学生のコメントからは、
- 「自分が取得した資格を活かせる職業だから。」
- 「先輩や内定者とお話をする機会があり、人柄などを見ていい会社だと感じた。」
等と重視されている項目である「学んだことを活かせる仕事」や「職場の雰囲気」に関するコメントが多く挙げられた。
一方で、割合は少ないが「どちらでもない」と回答した学生からは、
- 「まだ自分にあっているかわからないため。」
- 「インターンの雰囲気は非常に良いと感じたかが、働いてみないとなんとも言えないから。」
等のコメントがあり、社会人生活が始まった後にどうなるかわからないといった慎重な考えであることがわかる。
〈もし、内定先よりももっと良い企業があれば、すぐに転職活動をしようと思うか(単数回答)〉

今後の転職活動に対する学生の考えについては、「いつかすると思う」の割合が最も多くなった。「1〜3年以内にしたい」と回答した学生の割合は減少している。その一方、「5年以内にしたい」の回答が増え、昨年度までに引き続き、「内定先の企業には満足しているが、ある程度働いて今後のキャリアを見直したい」と考えている可能性があり、入社後のフォローや関係性構築、定着施策が求められている。
〈企業に希望する内定者フォローの頻度(単数回答)〉

内定者フォローの希望頻度では、調査対象者の22%が「1ヶ月に1回程度」のフォローを希望しており、最も多い回答となった。また、「2ヶ月に1回」「3ヶ月に1回」「半年に1回」と回答する学生がそれぞれ10%以上となり、頻繁なフォローは学生に求められていないことがわかった。
昨年度は、「1ヶ月に1回程度」が36%で最も多い回答であったが、26卒は22%に減少し、「2か月に1回程度」や「フォローは必要ない」などの回答が増え、学生のニーズが多様化している可能性がある。このことから、内定者フォローをする際は、学生へヒアリングをした上で、応じてもらい工夫が重要であると考える。
〈内定者研修や課題で望ましい形式(複数回答)〉

内定者研修や課題で望ましい形式としては、「対面での集合研修」を希望する回答が70%と最も多く、次いで「eラーニング」(59%)、「オンラインでの集合研修」(44%)となった。昨年度も「対面での集合研修」が最も多い回答だったが、本年度はよりその傾向が顕著に表れていることがわかる。
一方で、「オンラインでの集合研修」「通信教育」「課題図書」による研修は、大きく変動していないことから、拒否感はないものの研修も目的を明示した上で、双方向のコミュニケーションが取れる形式が重要であることがわかる。
